2回目のChristmas

 クリスマスの朝、ラジオをいつものように聴いていると
生でクリスマスソングをクワイヤの男女4人が
何曲も歌っていた。
結構きれいにハモッていて、
「さすが本場。ラジオの生放送でスタジオにクワイヤを呼んで
その場でクリスマスソングを歌ってもらうなんて。」
と感心しながら聴いていた。
そのうち、いつものようにリスナーからのテキスト(メール)や電話を募集。
今日のお題は「クリスマスの今日、家族や友達と一緒にすごしていない
というあなたの声を待っています。」

ある女性からは
「私は誰からも招待されないし、誰も来てくれない。
1人でクリスマスを過ごすなんて、とてもさみしくて。」
というテキストが。
パーソナリティーは
「そんなこと言わないで、外に出かけて、お店の人でも誰でも
”メリークリスマス”とあなたから声をかけなさい。
世界にはあなたのことを気にかけている人が必ずいますよ。」
と励ましの言葉をかけていた。
またある女性からは、
「今日、元夫のところに赤ちゃんが生まれたの。
それはとってもおめでたいことなんだけど、
彼が新しい家族と新しい人生を歩み始めたというのに、
私は1人でクリスマスを過ごしている。
なんだかとても複雑な気持ちよ。」
という電話が。

今日はみんな家族と過ごしているからか
いつもよりもテキストや電話が少なかったようで、
ラジオのパーソナリティーはとうとう同僚や
自分の親にも電話に登場してもらう始末。
自分の母親に公共の電波を使って
"Merry Christmas"を言っていた。

年末恒例、2010年の出来ごとTop 20の発表があった。
トップ3にはチリの鉱山事故、
トップ2には労働党からの首相誕生。
その他、ワールドカップ、ウィキリークス、
アイスランドの火山噴火、アイルランドの経済危機なども
入っていたが、な、なんとトップ1には
一体何が来るのかと耳を澄ましていると、
「ミャーミャミャミャー♪」
という猫の鳴き真似の声で歌うコーラスが流れてきた。

”The number 1 is, Cat bin Lady"

それは日本でも紹介されたようだが、
8月にイギリスのある女性が
かわいい猫を車付きゴミ入れに投げ込んだのを
CCTVが記録していて、
その猫の飼い主がその女性を見つけようと
その録画をインターネットに流したところ、
イギリス中からすごい反響があったという。
それは2位以下をかなり大きく離したネットのアクセス量だったらしい。
さすが動物愛護精神の高いイギリス・・・・。
これが1番とは。

これにはラジオのパーソナリティーもちょっと驚いた様子で、
「他の出来ごとは自分たちの力ではどうしようもないけれど、
Cat bin Ladyの話題は、とても身近でいつでも自分たちの周囲で
起こりうる内容だったから、きっと関心が高かったんだろうね。」

イギリスに来て2回目のクリスマスも
静かに過ぎて行く。



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