モスリム体験1

 ロンドンのRegent Park内にあるLondon central Mosqueの中に入ってみた。
と言ってもなかなか1人では入りずらいものがある。
今回カリグラフィークラスの友達の紹介で
Asiyahという女性が紹介してくれるというので、
頭を覆うショールを持ってモスク前で待ち合わせをした。
ちなみに友達もAsiyahもモスリムを理解してもらう啓蒙活動の仕事をしている。

ロンドンで一番大きなモスク
の前の広場。
夏場人が多い時はこの広場にも
敷物を敷いてお祈りをするという。


お互い初めてだったので彼女が見つけてくれるしかない。
しばらく広場でうろうろしていると、muslimのおじさんが
何度も声をかけてくれた。
「ビジターなの?」
「受付はあそこにあるよ。」
いろいろな人が親切に声をかけてくれる。

すると、若くてエキゾチックな顔立ちの美しい女性が
近寄ってきて声をかけた。
「私がAsiyahです。こんにちは。」
30代前半くらいの彼女はパキスタン人だった。

まずは、ショールの正しいかぶり方。
きちんと前髪が隠れるように、そして途中で崩れないように
ショールを巻くのは意外と難しい。
服装は手首と足首が隠れる長さ(長袖、長ズボンもしくは長いスカート)で、
透けて見えないもの、派手な色でなければOK。

入口のロビーの正面はモスクの大きなドームの入り口で、
中は円形の天井の高いドーム。
中央には立派な(かなり派手な)シャンデリアが下がっている。

2階から見た下のprayer room



男性がお祈りをしていた。

モスリムはお酒、たばこ、豚肉が禁止されている。
だから、クラブやパブも禁止。
同じテーブルで他の人がアルコールを飲むことも
禁止されているから。
カフェはOK。

ドームの上半分は美しいモザイク模様で
水色のガラスから青い光が射し込んでいた。
その下に帯状に装飾的な
アラビック・カリグラフィーが書かれている。

しかし、この1階のドームに女性は入れない。
イスラムでは男女が別々の場合が多い。
学校も一定の年齢に達する(12歳くらい)と
クラスが男女別れる。

女性専用の身体を清める部屋に案内された。
そこにはたくさんの洗い場があり、お祈りの前には
必ず両手(ひじから先)、両足(足首から先)
顔、鼻、口、頭(髪)、耳、を洗う。
1日5回もあるお祈りの度に洗うのだから、
モスリムはかなり清潔好き?
そう言ったらAsiyahは「そうねぇ」と笑っていた。

腰掛けて、靴を脱いで洗う。
お湯がでてほっとした。
タオルが必要。
なんだか銭湯を思い出す。

用を足した後は、ティッシュペーパーで拭うだけでは
十分に清潔とは言えないので、左手で水を取り水で洗ってからティッシュで拭く。
トイレの中にはプラスチックのジョウロのような容器が
置いてあり、その水を左手に汲む。
だから、左手は不浄の手として、食事の時に使ってはいけないのだ。
彼らモスリム文化圏の人々は必ず右手でごはんを食べる。

身を清めたところで、2階の女性専用のお祈りの部屋へ。
階段を上ったところに靴入れの棚があり、そこに靴を入れて
絨毯の敷かれた部屋へ入る。

2階の女性用prayer room。
テラスのようになっていて、
下に男性のprayer roomが見下ろせる。
目の前に大きなシャンデリアが
輝いていた。


「荷物は部屋の隅に置いておいても大丈夫。モスリムは
盗みは禁止されているから。誰も人のバッグを盗んだりしないわ。」
とAsiyah。もちろん例外はあると思うけど。

色や素材がさまざまなショールもしくはスカーフを巻いて
三々五々女性たちが入ってきては、お祈りをしている。
祈りの時間は1日5回。
その日の次の祈りの時間は3時ごろで、
まだ2時過ぎだったのであまり人はいなかった。
金曜が一番多く、日曜は少ないとのこと。

Asiyahは案内しながらモスリムについていろいろと話してくれた。
「モスリムのコミュニティーはとても絆が強くて、
いつも近所同士声をかけて、困ったことがないか確認しています。
だから、何かあればお互いに助け合います。子供を預かることも。
みんな家族と同じなのです。」
「このモスクも断食明けの日、無料で食事をふるまいます。
ロンドン中からたくさんのお腹をすかせた人たちがやってきて、
何百人もの長い列を作ります。お金に困っている人がいればお金を貸すこともあります。」
「モスリムは収入の2,5%をモスクに寄付しなければなりません。
モスクはそのお金を貧しい人やお腹を空かせた人のために使います。
たくさん寄付すればするほど、その分困ったときには神が助けてくれるので
未来に対してなんの不安もありません。
私たちモスリムはあまりお金に執着していないのです。」

そのあとBookshopを案内してもらう。

本以外にも、香水、オイル、石鹸、
お菓子(ポークがだめなのでポークの
ゼラチンを使っていないお菓子を販売している)
などめずらしいものもあって
興味深かった。
中でも"Black seed oil"というのがポピュラーで
Asiyahも1日5回飲み、料理にも使っているという。


彼女が言うには"It cures everything except death."
(死以外なんでも治す)
見た目は黒ゴマのようなちいさな粒だ。
実際さまざまな症状に効き、身体にかなりいいらしい。

書籍はとても派手なきんきらの
背表紙がずらっと並ぶ。
コーランは唯一の神、モハメッドの言葉だから、
汚れた手で触ることは許されない。
本の頁のアラビア語の部分は
洗っていない手では触れられない。
英語の訳の頁は触れてもよいと言われた。


お数珠のようなものもあった。

アラビックカリグラフィーが美しい。

彼女はロンドン生まれだが、
モスリムの学校に週に2日通い、
アラビックの読み書きを学んだ。
カリグラフィーも学んだそうだ。
コーランは学校で毎日唱える。
先生が最初に唱え、
それに続いて生徒が唱える。
それを毎回お祈りの時にするのである。
コーランのテープ(CD)も販売していた。

午後3時、お祈りの時間が近づいたので2階のprayer roomへ移動した。
するとぞろぞろと人が集まってきた。
そして、1階の男性用prayer roomの一番前にいた
お祈りを誘導する男性がマイクを持って、なにか唱え始めた。
(ちなみに、モスリムにはキリスト教のように牧師もプリーチャーもいないそうだ。)
1列に並んで立った人々は、一斉に座ったり立ったりを4回繰り返した。
お祈りの言葉を後に続いて唱えながら。

私は初めてだったので、後ろの椅子に腰かけて
みんなのお祈りの様子を見学していた。




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