さくらの季節

 日本の地震が起きてからあっと言う間に1カ月が過ぎてしまった。
最初の1週間ほどはこちらでも新聞やラジオで毎日報道され、
遠く極東での出来事とは思えないくらいの特別な扱いが続いた。
さすがに1週間、2週間経って来ると、頻度は少なくなり、
代りにリビアやアフリカの革命戦争のことを大きく取り上げている。
どちらも政府軍が国民に向けて銃やミサイルを発射するという
異常事態だ。

とはいっても、1日に最低数回はいまだに地震関連、主に
原発の状況を報道している。
イギリス特有のブラックユーモアもラジオから聞こえてきた。

A「原子力船が寄港する際は、1日外出を控えるように。」
B「じゃあ、原発が爆発したら、何百年も外に出られないっていうこと?」
など。

最近のイギリス国民の関心は、やはり原発の動向だ。
現在のリアクターの状況についてと、
原発にエネルギー依存する現代の政策を
今後どうしていくべきか。
原子力エネルギーに関わる専門家の意見は両方で、
二酸化炭素の削減に原子力エネルギーは必須と言う人、
いや、今の人間の能力では原子力エネルギーは使いこなせない
と言う人。

毎晩遅くまで日本の地震関連ニュースなどをインターネットで
見ているうちに、季節は冬から春へ移り変わっていた。
いつの間にか、湯たんぽは要らなくなり、
日差しが強くなって、部屋の中もかなり明るくなった。
バスルームで書く必要もなくなった。

さくらの花が散り始めていた。

フラットの庭になんとピンクと白の
さくらの木があった。
さくらさん、今まで気がつかなくてごめんなさい。

木陰にはパディちゃんが昼寝をしていた。

呼んで起こすと眠たそうにあくびをした。

陽気に誘われて
バスに乗ってHightgate Woodという
公園までお散歩に出かけた。

公園は子連れや若者でにぎわっていて
中のカフェもほぼ満席。
アイスクリーム屋さんの前には
長い列が。

この写真のおとうさんとおかあさんは他人です。
それぞれの子供がそれぞれ相手のおもちゃで遊んでいるので、
一緒に遊ぶことになったようです。
こちらでも、親同士が公園で知り合いになったりするのでしょうか。

裸足になってバトミントンやフリスビーに興じる若者たち。

最近は夜9時過ぎまで明るくて午後が長いので
なんだかのんびりしてしまう。
これからの季節、夜更かしに注意。



Japan Quake Donation Box 2

 毎週月曜に通っているInstituteにも、
お手製の募金箱を持って行った。
こちらは手書きカリグラフィーのオリジナルを貼ったもの。
(この前お店に設置してもらった方はコピーを貼った)
まずはBookbindingクラス。
なかなか募金のことを切りだせなくて
始まって1時間半ほどが過ぎて行った。
やっとタイミングを見つけてGeneに話す。
すると
「それはいいことだ。もちろんOKだよ。」
と言い終わるやいなや、
「みんな、聞いてくれ。○○がJapan Quakeの募金箱を
用意してきたんだ。みんなも是非協力してほしい。」
と頼みもしないのに、勝手に大きな声で宣伝してくれた。
私の出る幕が全然ない。
せっかく話す内容を用意してきたのに。
Geneがやっとしゃべり終わったのですかさず、
「このお金はポンドから円に換金した額を
私の日本の口座から直接被災地へお送りしますので、
よろしくお願いいたします。」
と説明した。

クラスが終わってチェックしてびっくり。
1ペニーはほとんど入っておらず、
重たい1ポンド玉がじゃらじゃら。

そうやって、午後と夜のカリグラフィークラスでも
募金を呼びかけた。
1日だけでそれもそんなにたくさんの人たちに呼びかけたわけでは
ないにもかかわらず、
みなさん気持ちよく小銭を入れてくれた。
さすが、イギリス人は募金慣れ(?)している。
2ポンド玉を入れてくれた女性も何人かいた。
男性はポケットに入っていた小銭をひと掴み
じゃらじゃらと入れてくれた。

結果その日だけで5000円以上集まった。

うれしかったのは、Geneもcherrellもすぐに募金箱のことを
みんなに紹介してくれたこと。
とってもうれしかった。
そしてみんなの反応もすごく温かかった。
日本でも募金活動などしたことがなかったので
最初は好意的に受け入れてもらえるか心配だったけれど、
思い切ってやってよかった。

フラットの前の花壇に咲く
ヒヤシンス

八重桜が満開でもう散り始めていた


Japan Quake Donation box

 東日本大地震の情報は、海外に住んでいても
インターネットのお陰で、かなり細かく様子を知ることができる。
今回の災害は単なる自然災害ではないので、
各国のメディアも特別扱いのようだ。
多くの記者や専門家、ラジオやテレビのコメンテーターなどが
現地にすぐさま入り、日本の中から街の様子
人々の様子や意見、被災者の言葉など、
自国のニュースそっちのけで、毎日伝えてくれている。
新聞各紙もほぼ1週間毎日一面はこの震災の写真だった。

そして、いろいろなところに行く度、
「あなたの日本の家族や友達は大丈夫なの?」
と心配して温かいことばをかけてくれる。
本当にありがたい。
「私たちにも何かできることがあれば教えてね。」

そこで、私にも微力ながらできることはないかと考えて、
やはり義援金を集めることにした。


家にあった箱に文字とイラストを書いて。

よく利用しているNatural Health shop
が気持よく置いてくださると言ってくれた
ので、早速持って行く。
ここのオーナーの息子のJayが早速
ポケットの小銭をじゃらじゃらと
入れてくれた。
Thank you!


集まったお金は日本円で被災地に届けたいと思います。

こちらで知り合った女性(日本人と英国人のハーフ)
がデザインした”Pray for Japan"
のT−シャツがネットで購入できますのでサイトをご紹介いたします。
こちらこちらこちらの3種類です。





Battersea Dogs & Cats Home


 イギリス人の犬好きは有名。
公園に行くと必ず犬を連れて散歩する人を見かける。
どの犬もよく躾けられていて
リードを外して散歩する犬も少なくない。
が、みんな呼べばたいてい走って飼い主のところに
戻るし、ベンチでおにぎりを食べていても
おねだりに来るようなお行儀の悪い子はいない。
全く関心を示さずに通り過ぎる。

そんなイギリスも16−19世紀はドッグファイティングなどが
盛んで、動物の虐待が普通だったというから驚く。

イギリスでも捨てられる犬や猫も多く、そんな彼らを
一時保護しているという施設があることを知り、
早速訪ねてみた。
テムズ川の南側にあるその施設
Battersea Dogs & Cats Home
は去年創立150周年を迎えたという。

Battersea power station
もと石炭火力発電所。
1933年竣工、1982年閉鎖。
現在は廃墟となっているが、
建築物としては見ごたえ十分。
この裏辺りに犬猫ホームがある。

Battersea Dogs & Cats Home
のマーク。

施設の入り口。

親子連れやカップル、友達など
施設を訪れる人の姿が絶えない。
犬や猫を探しに来る人はもちろん、
見学だけも可。
寄付金と称して1人£2の入場料が必要。

去年できたという新館。
思ったよりもモダンでおどろいた。

旧館の前にある表示板。

施設の中は犬の散歩に出やすいように
長いスロープで上の階とつながっている。
上がる途中、犬を連れたボランティアとすれ違った。
これからお散歩だろうか。

犬たちは1匹ずつ、3畳ほどの部屋に入っていた。
暖房が利いていて、居心地のよさそうな
ベッドもある。
中におやつの入ったゴムのおもちゃも与えられていた。

最近はやりのStaffordshire Bull Terrier。
この犬種が最近半分以上を占めるらしい。
確かにほとんどこの犬種かその雑種
ばかりのような印象だった。
イギリスの若者の間で流行のこの犬は
凶暴な性格をより凶暴に育てて、
ギャングなどから身を守ることを
目的とするらしい。

凶暴な犬を連れていれば仲間からやられる心配が少なくなるというわけだ。
しかし、凶暴になりすぎて手に負えなくなり、施設に連れて来られる犬が
少なくないという。
そういう犬は矯正が難しく、安楽死させられる場合もあるとのこと。
ここにいる犬はみんなよく躾けられていて、フレンドリーだった。

ちょうどご飯どきだったようで、
係の女性がドッグフードを各檻の中に
配っていたため、犬たちは落ち着きがなく、
吠えている犬もいた。
しかし、ほとんどの犬がおとなしくて、
人懐っこかった。

1歳未満〜3歳くらいの若い犬が多く、
中には13歳と言う犬も。
近づくと檻の外に手を出したり、
鼻を突き出したり。
手を近付けたらぺろぺろ舐められた。
いい子ばかりだ。
たくさんの人が熱心に犬たちを見学していた。
きっと真剣にペットを探しているのだろう。
ほとんどの犬が来て1カ月ほどで
もらわれていくという。それも年取った犬から。
中には前足が1本ない犬もいた。

檻の外にはちょっとした運動する部屋もあり、
2匹で一部屋共有していた。
1匹ずつ出られるようになっている。
ここに常時犬400匹、猫100匹が保護されている
というから驚く。
そんなに手厚い保護を受けられて幸せそうだった。
でもさみしがり屋の犬もいて、係の女性に
抱きつくようにして、すごく甘える子もいた。

ちなみに、2009年は1年間で9000匹の犬が保護され、犬約1万匹、猫約3500匹が
新しい飼い主に引き取られたそうだ。
正社員は約300人、ボランティア約400人がいて、年間1300万ポンドの運営費用などは
すべて寄付金でまかなわれているとのこと。
そういえば、ロビーに飾られていたガラスケースの中に
カリグラフィーのイタリック体でずらっと名前と日付が書かれた
分厚い本が数冊展示されていた。
それらは、遺言で財産をこの施設に寄付するとした
人々の名前だった。

各犬の檻の横に張られていた
その犬の特徴などの自己紹介カード。
「私の名前はオリバー。女の子。
1−2才です。
飼い主は経験がある人で、ティーンエイジャー
と一緒でも大丈夫。他に犬や猫がいてもたぶん大丈夫。
町より田舎がいいな。
プライベート・ガーデンがあるおうちがいいです。
あまり一人ぼっちにされるのは苦手。
大人が2人以上面倒を見てくれるうちがいいです。
常にトレーニングを必要とします。」

性格や他のペットとの相性、子供は大丈夫か、など
細かくその犬の性格が書かれていて、
犬を探しに来た人はこの自己紹介をよく読んでいた。
ちなみに引き取る場合、犬1匹£105、猫£65
(マイクロチップ埋め込み費用など)がかかる。


せっかくなのですぐ近くにある
Battersea parkに寄った。
公園には4匹の大小さまざまな犬を
連れて散歩する女性の姿があった。
あのDogs & Cats Homeからもらって
来たのかな?


寒くても、もう花たちは春の準備を
着々としている。
クロッカスがかなり出てきていた。


夕日を浴びて冬の公園にひときわ明るい
光が射しているようだった。

スノードロップの種類の花たちも
たくさん顔を出していた。


この日はバスを乗り継いで来た。
バスは何回乗っても4ポンド以上はかからない。
だから1回£1,3の現在、4回以上乗る場合はお得なのだ。
普通は街中までTubeだと往復£7近くする。
せっかくなので、途中下車することに。
SohoのChina townに寄った。

China townのケーキ屋さん。
一見日本風のデコレーションケーキが
並ぶ。が、ちょっと色や飾りが・・・・。


食べたらきっと日本のケーキとは
別ものだろうなぁ。
(1度おいしそうだったので小さいのを
買って食べたらちょっとがっかり
させられたことが・・・)

クリームの盛り方が半端じゃない。

なんかちょっとある子猫のキャラに
似ているような・・・。

こっちはドラえもん?



Museumで初詣

 元旦から開いている美術館や博物館が
ロンドンには結構ある。
観光旅行客がパレードやバーゲンセール目当てに
ロンドンには押し掛けているからか、
閑散としたうちの近所とは打って変わって、
Tubeと街の中はたくさんの人で溢れていた。
日本は神社やお寺にお参りする参拝客で
賑わっているところだが、
もちろんこっちは宗教色は皆無。

初詣先として、V&Aのお気に入りの仏像の
部屋を選んだ。
とても美しいお顔をしたガンダーラの仏像が目当てだ。

何度拝見しても
美しいお顔。



美術館の前にはアイススケートリンクが出現していた。



そのあと、せっかくなので、
隣のNatural History museumにも足を運んだ。
目の保養にきれいなクリスタルを見ようと思った。

ここは恐ろしく広くて
5つのセクションに分かれている。
それぞれ1セクションに1日はかかるほどの
充実度だ。


クリスタルのギャラリーには、
ガラスケースにさまざまなクリスタルが
原石から磨かれた宝石まで収められていて、
地味な陳列だが見ごたえたっぷり。
石の産地別、種類べつ、その石の特性などが
詳しく書かれた説明もあり、石のことを学ぶなら
実物を見ながらここに来るのが
一番だと思った。

きれいな水色とピンクのFluorite(ほたる石)

青いほたる石

黄色に白い結晶がついたほたる石

この石は中に化石が入っている

磨かれて宝石になっている
トパーズ

これは特別に展示されていた。
なんと世界中から集められた
天然の色のついたダイヤモンドの
ピラミッド。
普段は全くご縁のないものなので
じっくりと観察させてもらった。
不思議な魅力があって、いつまで見ても
見飽きなかった。

クリスタルのギャラリーを出て、多くの人で混み合っている
Dinosaur(恐竜)のセクションへ寄ってみた。
ちょっと覗くつもりが、中にはいるとつい引き込まれてしまった。

ただ、恐竜の骨格が展示されている
だけではないのだ。
肉がついた様子を再現した模型もあり、
恐竜がどんなものを食べていたか、
どうして滅びたか、など
とても興味深い内容が学習しやすいように
パネルに書かれていたり
ビデオになっていたり。



ライトアップの仕方が憎い。
影も迫力いっぱい。

名前の発音の仕方や人と比べた大きさなど
それぞれの恐竜の説明がある。

近くでみると結構こわい。

小柄な恐竜だが、集団で襲っていた
肉食恐竜だそうだ。

犬よりもちょっと大きいくらいだが、
こんなのに襲われたらちょっと怖いかも。

これが上の恐竜の肉付けした想像図。

奥の別室に隠れていたのは
人気ナンバーワンの
T-rex(ティラノザウルス)
子供や大人が大勢回りにかじりついていて
なかなか動いてくれない。
やはりここでも大人気だ。
この実物大ロボット、なかなかよくできていた。
動きが滑らかで、細かいところまでうまく
再現していた。

表情もよくできていた。
上半身と首を左右に振って、
口を大きく開けて吠えていた。

ドライアイスの煙がちょっと残念。

このセクションは特に子供たちですごく混み合っていた。
ディズニーランドかユニバーサルスタジオの
アトラクションに勝るとも劣らない構成だ。
(内容は言うまでもなく、ずっとすばらしいけれど)
草履で痛い足も疲れも忘れて見入ってしまった。
隣のクジラのセクションも見たかったけれど
閉館時間の18時になっていた。

今年はお正月からエキサイトしてしまった。



ハッピーニューイヤー2011

 2010年も花火の音とともに終わっていく。
夜10時を過ぎたとたん、隣の家や裏や
近所から遠くの方から、
あちらこちらからパンパン、ドンドン
と花火の上がる音が聞こえてくる。

テムズ川岸ではカウントダウンの花火大会で
きっと賑わっていることだろう。

31日の街は普段通りで平日よりも少しだけ早く
閉まる店があるくらい。
道路はいつもよりたくさんの車で混んでいた。
きっとバーゲンセールに出かける人が多いのだろう。
1日はほとんどがお休みだけど、V&Aは開いている。

今日はこれからそばを打って年越しをして、
明日はV&Aに行って、お気に入りの仏像に
新年のお願いをしに行こうと思う。



クリスマスの街

 12月25日と26日はほとんどのスーパーマーケット
がお休みになる。
近所のマツバラ(Waitrose)も24日は18:00まで、
25,26日はお休みだ。
ただ、22日、23日はクリスマスの食材を買うお客さん向けに
夜21:30および22:00までと遅くまで開けていた。

24日は2日間もお休みになる前だし、
クリスマス前の売り出しがあるんじゃないかと
散歩のついでに閉店ぎりぎりの17:30頃マツバラへ行ってみた。
すると、鮮魚コーナーはほとんど品物がなく、
他のコーナーも普段通りで赤札もセールの札も
なにもない。
ケーキコーナーをひそかに期待していたのだが、
日本のように2割引や半額、といった威勢のいい売り方は
皆無であった。
逆に、店員が閉店前に商品を棚に並べてしまおうと、
お客そっちのけで仕事をしていて、買い物のしにくいこと。
こちらのお店の人は、閉店時間が帰宅時間と思っているので、
残業しなくていいように、開店時間内に仕事もすませる。
だから、補充商品がはいった大きな台車を引いた店員が何人も
お客の不便もなんのその、うろうろしていて、
商品を選んでいる横で
平気で品物を並べたり、古い野菜を引いたりしているのである。
日本だと閉店後にするでしょうそういうこと、と言いたくなる。

Tubeも25,26日は前線運休。
27日もストの予定で半分以上が運休か一部運休。
ほぼ通常に戻るのは28日からの様子。
バスは路線によっては動いているらしい。
福岡の西鉄は大みそかは夜中に臨時列車を出すくらいなのに。

ラジオでこんなニュースが流れていた。
「25日のネットでの年末のバーゲンセール
の買い物額の売上が過去最高を記録しました。
雪で旅行に出かけられなかった消費者が買い物をして
ストレスを発散しようとした模様です。」

イギリス人は出かけられなくても、
インターネットで買い物してしまうんだ!
公共交通機関が不便だと、
ますますネット社会に拍車がかかるということだろうか。


2回目のChristmas

 クリスマスの朝、ラジオをいつものように聴いていると
生でクリスマスソングをクワイヤの男女4人が
何曲も歌っていた。
結構きれいにハモッていて、
「さすが本場。ラジオの生放送でスタジオにクワイヤを呼んで
その場でクリスマスソングを歌ってもらうなんて。」
と感心しながら聴いていた。
そのうち、いつものようにリスナーからのテキスト(メール)や電話を募集。
今日のお題は「クリスマスの今日、家族や友達と一緒にすごしていない
というあなたの声を待っています。」

ある女性からは
「私は誰からも招待されないし、誰も来てくれない。
1人でクリスマスを過ごすなんて、とてもさみしくて。」
というテキストが。
パーソナリティーは
「そんなこと言わないで、外に出かけて、お店の人でも誰でも
”メリークリスマス”とあなたから声をかけなさい。
世界にはあなたのことを気にかけている人が必ずいますよ。」
と励ましの言葉をかけていた。
またある女性からは、
「今日、元夫のところに赤ちゃんが生まれたの。
それはとってもおめでたいことなんだけど、
彼が新しい家族と新しい人生を歩み始めたというのに、
私は1人でクリスマスを過ごしている。
なんだかとても複雑な気持ちよ。」
という電話が。

今日はみんな家族と過ごしているからか
いつもよりもテキストや電話が少なかったようで、
ラジオのパーソナリティーはとうとう同僚や
自分の親にも電話に登場してもらう始末。
自分の母親に公共の電波を使って
"Merry Christmas"を言っていた。

年末恒例、2010年の出来ごとTop 20の発表があった。
トップ3にはチリの鉱山事故、
トップ2には労働党からの首相誕生。
その他、ワールドカップ、ウィキリークス、
アイスランドの火山噴火、アイルランドの経済危機なども
入っていたが、な、なんとトップ1には
一体何が来るのかと耳を澄ましていると、
「ミャーミャミャミャー♪」
という猫の鳴き真似の声で歌うコーラスが流れてきた。

”The number 1 is, Cat bin Lady"

それは日本でも紹介されたようだが、
8月にイギリスのある女性が
かわいい猫を車付きゴミ入れに投げ込んだのを
CCTVが記録していて、
その猫の飼い主がその女性を見つけようと
その録画をインターネットに流したところ、
イギリス中からすごい反響があったという。
それは2位以下をかなり大きく離したネットのアクセス量だったらしい。
さすが動物愛護精神の高いイギリス・・・・。
これが1番とは。

これにはラジオのパーソナリティーもちょっと驚いた様子で、
「他の出来ごとは自分たちの力ではどうしようもないけれど、
Cat bin Ladyの話題は、とても身近でいつでも自分たちの周囲で
起こりうる内容だったから、きっと関心が高かったんだろうね。」

イギリスに来て2回目のクリスマスも
静かに過ぎて行く。



クリスマス・マーケット

 クリスマスに遠出をする予定は全くない。
ただ、この時期にヨーロッパに来ることも
きっとこの先ないだろうと思って、
イギリスのクリスマスを少しくらい味わっておきたいと思った。
フリーペーパーに
あちらこちらで開催されている
クリスマス・マーケットの記事を見つけた。
近場でも3−4か所はあるようだ。
日本のお祭りと同じようなノリの露天
と移動遊園地などが並ぶ。
1日で3か所のクリスマス・マーケットの梯子をした。
コベントガーデンとテムズ川沿いのSouthbankは
今一つと言う感じだった。
やはりハイドパークが規模的にも大きく、
内容も充実しているようだ。
サーカスやアイススケート場そして遊園地の規模の
大きさには驚いた。
お化け屋敷もあればジェットコースター、フリーフォール、
パリ並みの観覧車も。ちょっとした遊園地よりは
よっぽど面白かった。
ちなみに同じ露天が別の場所にも出ているのは
日本のそれと似ていると思った。
たとえば、フェルトの小物や革の表紙の本、岩塩のライト、
ジンジャーブレッド、クリスタル、
フェイクの雪(冷たくてさらさらの雪に似た物質)
木のおもちゃやキャンドル、アクセサリーなどは
パリの露天でも全く同じものが売られていた。

ハイドパークコーナー近くの
入口



しゃべって歌うトナカイ

フェルトのバッグや帽子を売る
露天

ロンドンバスがぐるぐると回る
アトラクション

みぞれが降る中でも人が多かった。
夜10時までやっている。

かなり本格的なジェットコースター。
1回4トークン(1トークンが£1)

小さな列車が子供を乗せて走っていた。

露天はどこも人で大賑わい。
でもフィッシュ&チップスなど
イギリスの食べ物はあまり人気がないようだった。
ここでもホットワインはよく売れていた。

ドイツの大きなソーセージを挟んだサンドイッチが人気で
1つ£4,5でたくさんの人が食べていた。
1軒だけ鹿のソーセージを売るお店を見つけた。
試食したら素朴でとってもおいしかった。
薪でスモークしたような濃い香りが沁みついた
ポークソーセージもおいしかった。
イギリスにもソーセージ類はたくさんあるが
何か違う。
気に入っていくつか買って帰った。
ちなみに2本で£3,8だった。

クリスマス・マーケットに出ている露天には
ドイツの他ポーランドやハンガリー、メキシコ、イタリアといった
世界各地の食べ物やお菓子が売られていて、
見て、匂いを嗅ぐだけでも十分楽しめる。

その場の雰囲気でおなか一杯になれるので
なんだかお得だと思った。







雪に弱いイギリス

 今朝起きたら窓の外は銀世界だった。
踏んだらキュッキュッと乾いた音のする、
九州ではめったにないパウダースノーに近い雪。
近所に買い物に出かけた時、
小さな子どもたちが家の前で雪玉を投げ合って
楽しそうに遊んでいた。

最低気温−6℃、最高気温−1℃だという。
昼は太陽が出て明るかったのに、
夕方まで雪は全く解けなかった。
明日の朝道路が凍結して車が立ち往生しなければ
いいのだけど。

ロンドンの人は車のチェーンも持たなければ
スノータイヤもしない。
去年の教訓を活かして購入した様子は、ない。

「今年はたくさんのソルトを準備しています。」
と何度もラジオで話しているが、
行政が塩で道路の雪を溶かしてくれることをあてにしているのか、
道路が凍結して普通のタイヤで走れなくなることは
念頭にないようだ。

でもやはり雨よりも雪の方が好きだ。
昼でも暗い雨の日よりはずっと楽しい。
スコットランドやウェールズの方は大雪で
燃料や食料の供給が行きとどかず、
郵便も1週間も止まり生活に支障がでているようだけど。
食料を買いに行けなくなった時こっちの人はどんなものを
食べるのだろう。
ある女性は「チップスを食べて過ごしたわ。」
とラジオで言っていた。
さしずめ日本ならお米はあるし、乾物などでしのげる。

夕方のラジオでは、列車や飛行機の欠航を知らせていた。
それほど大した雪でもないのに、すぐに交通機関が乱れる。
イギリスの公共交通機関のもろさがたびたび指摘されている。

それにしても、たまたまこちらに滞在する2年間だけ
こんなに雪が多くて寒い冬を経験するなんて。
それともこれから毎年イギリスはこうなのだろうか?



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