Upper middle class


 Bookbindingクラスで仲良くなった
イギリス人友達の家に
ランチに招待された。
同じ区域に住むポーリーンは
3人の子供(いずれもteenager)とドイツ人の
夫と5人暮らし。
夫の親はナチスから逃れて
イギリスに移り住んできたのだという。

1886年に建ったという小ぢんまりとした
3階建てのフラットを購入して住んでいた。

サンルームのような
明るいダイニング

キッチンを案内してくれる
ポーリーン

他に2人の友達と4人でスープとパンのシンプルなランチ。
手作りの野菜スープはとても美味しかった。
雨模様だったけど、せっかくのおよばれなので
着物を着て行ったら、すごく喜ばれた。
やはり着物効果は絶大だ。
しばらくは庭での写真撮影会となった。
博多織の紫色の帯や桜の柄の足袋やオレンジ色の羽織など
華やかな色がめずらしかったようだ。

親切にも、ポーリーンはすべての部屋を
案内して見せてくれた。
子供たちのすごく散らかった部屋まで。

10歳のオリバーの部屋
ラグビーに夢中










13歳のアリスの部屋
赤い壁や飾りつけが凝っている








壁のピンナップが10代らしい


16歳の長女の部屋
大学入学前のカレッジに
通っている

とても狭いけど
いろいろなものがある

実は招待される前に私が言った言葉を
彼女は覚えていてくれたのだ。
「イギリス人のお友達はあまりいないので
家に呼ばれたことがないから
一度どんな家にどんな風に住んでいるのか見てみたいの。」

11歳の男の子の部屋、13歳の女の子の部屋、
16歳の女の子の部屋、
それぞれに個性があって、
ほほえましかった。
そしてなによりその部屋に勝手に入って
勝手に母親の友達に見せるというのが
びっくりした。

後から帰ってきた13歳のアリスに
部屋に入ったことを言っても
彼女はまったく気にしてなかった。
私は怒りだすのではないかと
内心冷や冷やしたのだけれど
その心配は必要なかった。

屋根裏部屋の親の寝室

3階からの眺め
典型的なイギリスの家並


2種類のスープと
2種類のパンをいただく

友達が焼いてくれた
デザートのケーキ

食事をしながらいろいろな話をした。
イギリスの食生活が乱れてきたこと、
ーアメリカからファーストフードが入ってきたり、
パウダーフードなるものが入ってきたり、
冷凍食品、TVディナー(レンジでチンする出来合いのもの)
などなどー
働く女性が増えるにつれて
家庭で手間暇かけて料理を作る女性が減ったと
言って嘆いていた。
そこに来ていた友達はみんな料理は手作りしていて
料理するのが好きだと言っていた。

イギリスのマックのハンバーガーはアメリカで食べたのよりも
ずっとまずいと言っていた。
13歳のアリスもマックのバーガーはまずいと言う。
(ちなみにイギリスのカフェのコーヒーも薄くてまずい。
アメリカンといい勝負だと思っている。)

テレビや言葉や文化までもが
イギリスの特に若者の間ではアメリカの影響が
大きいようだ。
「以前ほどアメリカ英語との違いを感じない。」
と言ったら、みんなちょっとびっくりしていたが
「そうかもしれないわねぇ。」
と認めていた。

言葉は出身地域の方言も結構ある。
出身クラスによっても違うと言う。
「クラスが上の人は、いい学校に行くので
言葉もきれいな英語を話す。」とは
マリアンの弁。
彼女たちの話す英語は、とてもわかりやすくていいのだが、
ワーキングクラスの人たちの英語は
とってもなまっていてほとんど聞き取れないこともある。

イギリスはケンブリッジ出身とオックスフォード出身と
その他の大学(RED BRICK)出身とに分かれるそうだ。
そういう派閥やクラスの存在は今でも存在していると言っていた。
「でもアメリカだってクラスはあるし、大学の派閥もあるし、
イギリスだけが特別じゃないと思うの。」
とジュリア。

「このあたりはロンドンの中心にも出やすいし、
10分も行けば郊外の田舎があるし、
とてもいい場所だと思うの。
いっそ田舎に引越してもっと広い家と広い庭の生活を
考えたこともあるのだけれど。今は子供たちと夫の仕事に
便利なここがいいと思っている。」とポーリーン。
田舎暮らしへのあこがれは持っているようだ。

年老いた親の介護のことを聞いてみた。
こっちの親は子供の世話にならずに、
できるだけ最後まで自分たちの力で
自分たちのいいように生きたいと願っているという。
だから、足腰が弱ったら、フラットの1階にベッドを置き、
毎日デイケアの人に来てもらって
着替えや食事の世話をしてもらう。
その費用は、収入がある人は相応に負担し、
収入のない人はただでも受けられるサービスである。
いよいよ起きられなくなるまで
病院やナーセリーホームには行かないそうだ
ただ、いいホームは入所料もすごく高いという。
その点は日本と同じだと思った。
ちなみに病院は誰でも無料だ。

カリグラファー以外のイギリス人友達の家に行くのは
思えば本当に初めてかもしれない。
興味深い話はつきなかったが
夕方になったのでおいとますることにした。
基本的には、考えていることは
日本人とあまり変わらないんだということがわかった。





Natural Health shop

 こっちで食べている無農薬有機玄米は
イタリア産のもので、2kgが£5.65。
10キロ換算だと、4500円くらいになる。
日本だと安いくらいだが、こちらで主食と言えば
すごく安いのでやはり割高かも。

その無農薬有機玄米を購入しているのが
近所の「Natural Health shop」。
健康食品から、自然食品、無添加のお菓子、アイスクリーム、
無添加の化粧品、味噌、雑穀系など見ていてあきない。
日本で目にしていたようなものもあれば
見たことのない商品も。

店のたな1無添加化粧品

店の棚2シリアル系やジャムなど

ライスドリーム日本でも愛飲していた
ライスドリーム
(玄米ドリンク)

特に、チョコやクッキー、シリアルバーなどの種類が豊富で、
日本より値段も低めだ。
Yogi teaを始め、紅茶、ほうじ茶、緑茶も豊富。

ちょくちょく顔を出すので、そこで働いている
インド系の笑顔のさわやかな青年と親しくなった。

店の青年

あるとき彼が
「今年の夏に結婚式を日本で挙げたいと思っている。」
と言うので、びっくり。
お相手はやはりインド系の女性。
以前から日本に興味があったので
せっかくなら日本のお寺で挙式したいという。
ヒンズー教と仏教は近いので問題ないとのこと。
「どこかいいところを知っているか」
というから、知っている範囲でいろいろと
アドバイスした。

昨日バレンタインのディスプレーをしていたので
「私はカリグラファーだからカードを書きましょうか?」
というと、「それはすばらしい、ぜひお願いします!」
その日のうちに3枚書いて持って行った。
私のカリグラフィーがロンドンで初めて
公衆の目に触れるデビューがバレンタイン・カードとなった。

バレンタインカードバレンタインカード2お店のウインドーに飾られた
カード



大家さん

住んでいるフラットはインド人が大家で
その管理を同じくインド人の夫婦がしている。
大家はインドに居る。
ロンドンの貸家の所有者は
1番がインド人、
2番がイスラエル人、3番がアラブ系という話を
不動産屋に聞いたことがある。

フラットに不都合があれば
電話ですぐに駆けつけてくれるので
彼らにはとてもお世話になっている。

きっと何十軒もの借家の管理をしているのだろう。
いつも忙しく動き回っていて
ゆっくりと話をしたことがなかったので
いつかお茶に招待して
いろいろと話をしたいと思っていた。

今日はさすがに
人々も家にいないので
暇そうだったから
やっとお茶に招待できた。

緑茶と羊羹をお出しした。
ご夫婦で招待したのだが
奥さんの方は来れず
夫の方だけ来てくれた。

彼は50代半ばくらい。
ケニア生まれで70年代に家族で
ロンドンに移住して、奥さんと知り合い、
結婚した。
奥さんもケニヤ生まれ。
二人とも親はインドのムンバイ出身。
どうしてケニヤかというと、
イギリスはケニヤ領土に鉄道敷設の作業要員として
インド人を大量に送り込んだという。
(そんなこと全く知らなかった)
70年代に、ケニヤ国籍かイギリス国籍か
選ぶことができて、
一族でイギリス国籍を選んで
移住してきたという。
ケニヤに残った親戚もいるらしい。
ケニヤは以前と比べて
だんだん国の情勢も悪くなり、
貧富の差も大きくなっていて
ずっと住みにくくなっていると言っていた。
だから、ロンドンで見かけるインド人は
インド本国からよりも
むしろケニヤから移住してきた人の方が
多いという。
アフリカはイギリスの領土だった国がたくさんあるので
アフリカ人もたくさん移住してきている。
どうりでロンドンはアフリカ系が多いと思った。

ちなみに彼らはジャイナ教。
仏教にとても近い宗教で、菜食主義。
仏教の話でも盛り上がる。
お正月にジャイナ教のお寺に連れて行ってくれるという。
初詣はあきらめていたので
とてもうれしい。

面白い話を耳にした。
ヒットラーは仏教を信仰していて、
インドから仏教関係の経典などを大量に
収集していたという。
だから、旧東ドイツには、ヒットラーの仏教関係の
コレクションがたくさんあるはずだと。
まだ整理して世の中に出てきていないようだが
もしドイツがヒットラーの所持品を
研究して公開したら
きっとすごい仏教関係の資料が出てくるだろうと。
本当だろうか。
私が知らないだけで、
もしかしたらもう公開されているのかもしれない。

まだまだ世の中には
知らないことがたくさんあるなぁ〜

彼が帰って行った後
残ったお茶を飲みながら
考えた私だった。







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